しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

何しに来たの?

外来をやってれば、誰でも経験があるはず。
何らかの訴えがあり、薬物治療を提案すると
「薬は副作用が怖いので嫌です」

最初から薬を飲みたくない≒治療する気がないなら、時間の無駄なので来ないで・話さないで欲しい。こちらに何もしないで欲しいなら、あなたの症状の報告はいらない。
(薬は飲まないけど)日常生活でどんなことに気をつけたらいいですか?っていう質問も多い。その症状を改善させる「日常生活上の注意点」があるかもしれない・あるなら教えて欲しい、と思っているのか。少しはあるかもしれない。首や腰の痛みに体操とか、GERD症状に食事内容・時間とか。でも多くの場合、内服治療が最も簡単で効果的で医者が得意だから第一に薦めている(そうでない場合、まともな医者なら先に非薬物療法の提案をしているはず)。その内服治療を個人の感覚的判断(非合理的ってこと)で却下するということは、その先は相当期待薄な対応しかない、ということに気づいて頂きたい。

#何か体に支障があればともかく受診して医者に話さなければならない、というところで思考停止し、それでどうする?どうなる?ってことまで考えない人が多い。学校の保健体育の授業で、医療の利用のしかたについて教えれば無駄な医療行為が減りそう