しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

2020〜2022年頃のコロナに関するエピソード

そろそろ風化しそうなネタを記録しておく。


ワクチン接種した翌日に発熱し受診、コロナ検査を強く希望
こういう人は結構いた。稀に陽性になるから必ずしも断れないけど、ワクチンと感染を分かってない人がわりといる。3年経って、ワクチン接種翌日の発熱は当たり前という認識が一般的になったみたい。

コロナの家庭内感染で最後に熱が出た父さん「PCR希望」、同様にインフルの家庭内感染で熱出たら「コロナPCR希望」
状況証拠的に検査不要でも、どうしても検査して確認したい人がいて、混雑時やキット不足時にはとても困る。それで陰性でも偽陰性としか思えないし、その場合再検するかとか面倒な問題が発生するので、検査はこちらにお任せいただきたい。

コロナ検査で陽性「けれども感染してない確率は何%ですか?」
検査の偽陽性率を知りたいんだろうが、流行っている時期に熱出て来院して検査陽性で、偽陰性について考える必要があるだろうか。

コロナと診断された帰り道、ノーマスクで商店街を歩いてた患者
が目撃された。当時からマスク嫌いの人はいた。今じゃ感染しても何食わぬ顔で街を歩いているだろう。

コロナ感染し自宅療養中に職場の介護施設から「元気なら来てコロナ病棟で働いて」
自宅療養期間に出勤を強制したらほぼアウトだろう。今はどうだろう。

コロナに罹った社員に「うちは7日で出社してよい」という会社
当時は自宅療養10日間だったんだけど、独自ルールで短縮ってどうなんだろう。ブラック臭い

コロナになったら、治って検査陰性を確認してから出社せよ
これはほんと多かった。下手するといまだにある。治っても検査は陽性に出る(特にPCR)から意味ないよって言っても、でも会社の担当者がそういうんで、っていうから検査したけどやはり陽性だった。

中古外車で来院し尊大な態度の高校教師、鼻の検査(鼻咽頭ぬぐい液)はどうしても嫌だという小学校教諭
学校の先生だから人格者という時代は終わったし(中古車をけなす意図は全くないがオラオラ系装飾が気になる)、鼻綿棒に耐えられないとか、粉薬は飲めないっていう先生がいてもおかしくないが、ちょっと面倒ではある。

コロナになりたい人
家族がコロナ陽性だけどその人だけ検査しても陰性、症状なし。症状があればみなし陽性で診断できるんですけどって言った途端に「微熱がある」と言い出し、でも38度くらいないと、と言ったら「ちょうど38度でした」と、対応力の高い人。

抗原検査で「判定不能」だったと来院
持ってきたキットを見るとばっちり線が出てて陽性なんだが、本人曰く「見方がわからないから判定不能」とのことで、あなたが“判定をすることができない人“ということだった。

コロナ感染後、自主的に長く仕事を休んだので傷病手当金の書類を書いてくれ
初日しか診てないので書けませんと言って一応納得されたが、逆恨みされそうで怖い

昨日他院でコロナと診断され届出済なのに言わない
本日当院受診→検査陽性→届出→「その方は昨日届出きてますけど?」と保健所から。
なんで昨日受診・診断されたことを隠して今日も受診したんだろう。信じられなかったのか。

「気をつけてたのにコロナになったことが納得できない」
そういう人も多い。街で暮らしている限り、コロナは気をつければなんとかなるものでもないと理解されただろうか。