しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

認知症患者と陰謀論者の説得は無駄

SNS利用者は国民の中でも若い人に偏りがちで、中の人はどんな人か判らないから良くもあるし、無作法に噛みついてくると思ったら中学生だったなんてこともよくある。いや中学生は素直だから最終的には解ってくれることも多いけど、そのままひねくれて社会や日常生活に不満を抱えた大人になっちゃった人なんかはおおかた妄想の世界に生きてて、現実社会ではもちろん負け組で、さらにSNSでも否定されたらどこにも存在価値がなくなっちゃうから、絶対に非を認めない。

理屈の人と感情の人(2023-09-04)にも書いた通り、科学(医学)の専門的な話となると一定の論理的思考力が必要で、かつあまりにも基礎知識がないと話にならないけど、科学の場合、知識の違いは問題にならないはず(通常の内容なら平均的知能があって勉強すれば誰でも理解を共有できるのが科学)。反ワクや陰謀論の人は論理的思考を放棄し(もしくはできない)、「陰謀論の肯定≒一般常識の否定」こそ前提で、嘘でもいいからそのシナリオに合うピースを探してはめ込む作業に執着している。思考がそれに固定されてしまっているから修正困難、すなわち妄想。
その分野の最先端で勝負してる人相手にも自説を曲げない時点で科学(医学)を語る資格はない。それは宗教に近い。
#正しい宗教家は、宗教の適応範囲をわかっている