しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

高くて効果に乏しい薬は不要なばかりか有害

(画像要約)高くて効果の少ない薬を使うことで得をするのは製薬会社だけで、国民医療費を圧迫し皺寄せで医師その他の収入が減るから使わない方がいい

その通りだと思う。
売上トップ20には不要そうな薬が散見される。
抗がん剤系では、免疫チェックポイント阻害剤はかなり予後を改善させるので高くても仕方ないけど、そうではなく"他に薬がないから仕方なくそれを使うけどたいして効かない"抗がん剤が多そう。
タケキャブは、ぜひ必要ってわけでもない(安いジェネリックPPIで十分orそもそも不要)けど継続処方されてる人が半分以上という印象。ネキシウムは積極的にゾロにするか、もっと安い他のPPIでいい。
抗凝固剤は必要で、心房細動の人は多い。
アジルバはタケキャブ以上に、いくらでも代わりのジェネリックARBがあるのでそんなに出す必要なし。
ムスカは効くし代替が無いから売れて当然か。SIADHの潜在需要も多そう。
リウマチ(乾癬も)系バイオも、よく効くし代替のJAK阻害薬はもっと高いから仕方ない。ジェネリック(バイオシミラー)という手もある。
サインバルタは腰痛需要が多いのか。
オフェブ(間質性肺炎薬)はグレー。代替薬はなく、肺機能の悪化を緩やかにするけど実感するほどでもなく。間質性肺炎患者のごくごく一部に使われる程度が適正かと。

以上主観だけれども、専門的医療機関にいると新薬を使うことが最新の医療である、って思いがちなのでちょっと考えましょう。