しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

理屈の人と感情の人

福島の処理水問題を見ていると明確に、感情で考える人と、理屈(科学)で考える人に二分されるように見える(”独自の理屈”という人はさておき)。悪く言うと前者は科学の進歩についてゆけない人ってことになる。そういう人が露呈してくる時代になったのかもしれない。
医者は基本的に科学者であり感情より理屈の筈だが、奉仕的接客業という意味では適度に感情成分がないと「冷たいサイコパス医者」っぽくなる。医者が科学的・合理的思考をする 理由は
・医者という集団は知能が高め(と信じたい)
・一定以上の知能があれば感情による判断の限界がわかる、すなわち感情に支配されず合理的に考える
と手前味噌に推測している。自分は心底、合理的思考が正しいと信じているので例えば「汚染水を垂れ流す日本は悪い!」という中国のプロパガンダに乗っちゃう人は悪意があるか知能が低めのどちらかと思っている。(参考:岡田斗司夫Youtube「感情の壁、論理の壁」)

医療現場では知能が低かったり、生まれつきか不遇な環境のために拗ねた性格の人(ないし人格障害)も相手にするため、若干は「感情的な非合理的主張」に共感(する振りを)したり、それをうまく取り扱えないとトラブルになる。自分も結構理屈っぽい、頑なな合理的思考至上主義のためトラブルになることがあったけど、歳をとるにつれ諦めというか、いろいろどうでもよくなって職場でも家庭でも揉めることが減った。軸足は合理的思考だけど、全荷重でもないような。