しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

イキってくる兄さん

40歳、自営業(運送)。メタボ─高血圧高血糖高脂血症肝障害(アルコール性+脂肪肝)。
血圧はまず減塩ですね「気を付けてます」
カロリー、特に糖質が多ければ減らしてください「それじゃ体動かせませんよ」
高脂血症、特に中性脂肪が高いので脂ものを減らして「どう減らすんですか?揚げ物って何個までなら食べていいんですか?」何個って大きさにもよるし、、、自分なら2個かな「そんなんじゃ全然足りない」
お酒減らしましょう「何杯までならいいんですか?具体的に言ってもらわないとわからないですよ」なら缶ビール1本「そんなの飲んだうちに入らない。接待なんで飲まないわけにはいかない」
じゃ1ヶ月後にまた来てください「そこは忙しくて来れない」

いちいち反論するが、指示したら従うわけでもなく、生活を変える気もなく。薬で治るなら飲む、っていうけど、素直に「治る」とは言い難い。
なんか中高生と話しているような気分。イキってる脳筋経営者ってこういう感じなんだろう。歳をとればもうちょっと落ち着くだろうか。
こういう手合いをノセてその気にさせるのが名医かもしれないが、残念ながら当方にそれほどの情熱や興味はないので、ではあなたはできる範囲内で(≒勝手にしろ)・こちらは必要(最低限)なことはします、としか言えない。