しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

医者がもやもやする患者申告病名

過敏性大腸炎
過敏性腸症候群か、潰瘍性大腸炎なのか、で結構話が違ってくる。

自律神経失調症
ドヤ顔で、私はこれで不調なんです!っていう人がいるけど、変性疾患でもない限り、いや原発性もあるんだろうけど、多くは不定愁訴がちな精神不安定な人に付けられる病名である。

逆流性胃炎
逆流しなくていいんじゃない?それとも胆汁の逆流?

喘息っぽい
典型例か専門施設で診断されてない限り、自称「気管支が弱い」同様に信じないことにしている。

メニエール病だったと思う
一般における、めまい=メニエールという認識は強い。

糖尿病のケ、予備軍
本物が多い。糖尿病薬を飲んでても「私はまだなってない、これは予防薬」と言い張る人がいるけど、患者教育に失敗してるぽい。

コレステロールが高い
ほとんどの患者は血中コレステロール値を下げる(検査結果を基準値内に入れる)のが最終目的と思っており、本当の目的(動脈硬化性疾患の予防)をわかってない。スタチンをやせ薬かつ、脂肪肝も治す薬と思っている人は多く、「効いてない」と密かに不満を持っている。

結石
尿路か腎か胆石かわからないけどとにかく石っていう人。(大穴:胃石)

血液疾患
ありますか?っていうと「血圧」って書く人がいる。血液の圧だから血液疾患か。

ピリン系アレルギー
高齢者がよく言うけど、おそらく1950〜70年代くらいの話で、当時のことは知らないし書いてないし当時アレルギーの原因を正確に調べられたかどうか(ペニシリンも)。現在ピリン系薬はほとんどないからほぼスルーしているが、アレルギー欄に必ずこう書く人がいる。

#無症候性脳梗塞
患者が飲んでる「理由のわからないバイアスピリン」の理由として押し付ける病名。(2000年頃?バイアスピリン狭心症脳梗塞に保険適応されて万能薬的に処方されたのだろうか)