しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

気が付くとジジ医になってた

相変わらず、午前中はそこそこ働くけど午後は基本的に暇だ。これが開業なら少々焦るかもしれない。もしくは、閉店ぎりぎりの18時頃とかに混んできて、さばき終わると少し遅くなったり。

定時厳守の病院勤務医の私はそんなことなくて、夕方はまず患者が来ないので医局でネットをやりながら終業時間を待つのみ。まるで老人病院。
驚くほど代わり映えのしない毎日。今日と昨日も先週も去年も、ほとんど変わらない。もちろん毎日、これでいいのかと思う。40代はまだまだ働き盛りで、救急やら専門やら混んだ外来をさばいたり研修医の指導やら会議やらと毎日忙しく過ごす、そんなイメージをしていたけれど、今や20代の頃にバイトで見た老人病院勤務医みたいになってしまった。元の忙しい病院から、希望通り転職したけれど、理想郷ってこんなか?って感じ。

外来から窓の外を眺めると、歩いている人や車が自由に見えてならない。その一方で、自分は時間までここに軟禁されている。いや読書もネットも飲食もできて居るだけで給料貰えるんだから、これ以上の環境はないだろう。

子供になんのために働くの?って聞かれて、働かないと食ってけない云々と答えたら、患者さんのためでしょ、と言われた。俺は何か大切なものを見失っているのかもしれない。

最近、考えがジジくさいと言われる。患者は60~70代がボリュームゾーンで、そういう人たちばかり相手にしてて、このジジババと思ってたけどちょっと待てよ、そこのオジサンの服や靴、私の普段の通勤姿とそっくりじゃないか。考え方もか。自分もすっかりジジイになってしまったのか。。。