しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

効率的病院経営のための医者の間引き方

企業でも病院でも、効率的な経営とは従業員を安くこき使うことである。
どんな職種でも従業員は歳を取ると働きが悪くなるが、特に医者は手術できないだの当直したくないだの、外来では新患を振るなだの、働きが悪いくせに態度が大きくなって扱いづらい。幸い医者は職場を変えやすいから(開業という手もあるし)、負荷を与えれば自分から辞めてくれる。そうして、効率的な経営のために、ボス以外は若手という状態が望ましい。今時の急性期病院は救急をやってベッドを高回転し、できればそこから手術・処置で稼がないとやってけないから、ともかく昼も夜も働く肉体労働者(若手)中心でなければならない。そのためには、疲れてきた中堅以上の医師(およそ40〜50代)には収益改善案と結果を出せだのもっと当直やれだのとプレッシャーを与え、dutyを増やすか、辞める方向に持っていく。一方、若手にはそこそこ居やすい環境を整えて、研修医上がりの新人が入りやすいようにしておく。そうして医者の平均年齢を低めに保ち、科内はボス一強とし、ボスに命じれば以下全員従う状態にするとコントロールしやすい。長のつくポストと優遇措置(当直免除など)さえ与えておけばボスはまず辞めないし、ある程度歳の離れた部下しかいなければボスも部下を扱いやすい。このように中堅ベテラン医師を間引くのが効率的経営の肝要である。ただ若手があまりに若すぎると(およそ研修医上がりから専門医を取る前)、ボスがいないと手術や処置(例えば心カテ)ができないという状態になり、戦力低下とボスの疲弊につながるので、若手の指導が得意な30代の元気な中堅医師が常に派遣されるように医局とのつながりを維持する必要がある。
尚、地方では替えがいないのでポンコツだろうが医師の頭数は確保しておかねばならず、上記のような効率化はできない。