しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

無意味な感染防止策をやめよう

マスクは飛沫の飛散を防ぐものである。一人で、すぐ近くに人がいない時、特に屋外ではマスクをする意味がない。今そう思ったわけじゃない、いつに限らず意味ないものは意味ない。そんなの誰だってわかるだろう。言うまでもなく、これは感染状況等で変わることではない普遍的事実である。
さらに屋外では、ふつう他人とはそう近距離になることはないから、基本的にマスクをする必要ない。ただし人が密集する繁華街や駅付近では、みんながマスクをしていた方が少しは感染拡大防止に効果があるかもしれない。(いまだに電車内の感染っていう話がないのは、誰もそれについて考えたくないからだろう。電車禁止になっても困るので、その可能性についてはみんなで無視しよう)
でも日本では何か『なるべくいつでもマスクをしている方が良い』みたいな空気がある。祈祷やお守りと同様の思考停止・盲目的マスク信仰か、同調圧力か。なるほどこれが日本人の、個が希薄で集団の中でしか存在意義を見出せない性質か。
昔は結核患者の出た家の前を歩くときは息を止めたっていう話を聞いたけど、現代人も同じようなことをする。外で、自分がマスクをしてないと前から歩いてきた人がすごく避ける。あと常時フェイスガード装着とか、ハンドドライヤー禁止、スーパーで商品を素手で触らない、帰宅後毎回入浴して着替えるとか(実例)。そういった素人の浅知恵による感染防止対策は、無意味なばかりでなく煩雑かつ差別につながり有害なので撲滅したい。