しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

老人は不満を言うだけで何もしない

外来をしていると、ワクチン予約の電話がつながらない(インターネットはできないし子供などもやってくれない)、ここで打ってくれないのか、接種会場が遠いのは困る、という話(というか文句)を毎日聞く。同時に行政への批判も多い。外来は60〜70歳代が中心なので、そういう人たちの声。
打っている人はとっくに打っている。違いはなんだろう。文句ばかりで行動してない人が多いように見える。電話なんて何千人何万人がかけたら繋がる・捌(さば)けるわけなかろう。当然ネットなんだけど、高齢でもネットをやってないのが悪いとは言わないけど、ネットがなければネットによる恩恵を得られないのは当然。現代日本の行政サービスはその程度。これが、みんなが投票して決めた政治家の仕事の結果(あなたが推した候補ではないかもしれないが)。
集団接種の予約はできるけど、通い慣れたクリニックで打ってほしいというのは、少しは理解できるけど、その要望は楽をしたい・知らないところに行きたくないという程度の、あなたのわがままではないのか?わがままに対応して相応のお金をもらうのは商売だけど、医療は完全に商売というわけでもないので対応できないことも多い(商売と思っている人はそういうサービスを提供すればいい)。
遠いから嫌というのは、長距離歩けないなら仕方ないけど、ある程度普通に歩ける人に「普段乗らない電車に30分も乗ってよく知らないところに行きたくない」などと言われても(と言っても市内ですよ)、そうですか大変ですねぇ(勝手にしてください)としか返せない。
だいたいが飲むだけでXXが良くなるサプリとか、XXを食べると体に良いとか、一日5分程度の運動で病気にならない・治るとか(それ以上の運動だと嫌がってしない)、そういった自分は努力せず簡単に解決することを期待する老人が多すぎる(ダメな若者もそうだが)。そんな簡単に事態が改善する方法がある訳ないって、わからないのは頭が悪すぎ。若者がそう思うなら残念ながら根っから頭が悪く、老人は、耄碌してしまったんだろう。本人は気づいてないか、認めたくなかろうが。
自分としては、そういう言い訳ばかりで動かない人には同情しないし、そういうのに商業的に対応するのはいいとして、同情的になるのは優しさではなく甘やかし・改善への怠惰・浅はかではないかと思う。