当初より言われているようにCOVID-19の重症化および死亡リスクは年齢に比例して上がる。同時にワクチンは高齢者ほど効果的で、若いほど意義に乏しくなる。子供はそもそもコロナになっても軽い・重症化しにくいからワクチンの意義は相対的に大人より低いし、絶対的にも低い。
小児にワクチンを打つメリット
・オミクロンでも重症化を防ぐ（ただし5−11歳では明確ではない）
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.02.25.22271454v1
MMWR March 4：https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7109e3.htm?s_cid=mm7109e3_w
・感染防御にも少しは役立つ（→子供も含めなるべく全員が接種することで社会全体での蔓延を防ぐ）
デメリット
・重篤な副反応、例えば心筋炎（100万人あたり25人位かそれ以下と稀だが https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0079.html）
・すぐ抗体が減るので追加接種が必要（成人と同様）
・年単位経過後の有害事象は不明（おそらくほぼないが）
※一過性の熱や接種部位の腫れや痛みなど短期的副反応については大人も含め気にしない。そういう些細なことを気にする人はこの世界の基本法則（トレードオフ）を知らず、ノーリスクメリットを求めているのか
となると、
稀な重症化を防ぐ効果 vs もっと稀で重篤な副反応（＋不明な長期的影響）
という微妙な損得を天秤にかけることになるが、それはどちらともいえない≒どちらでもいい、ということで、
子供は打っても打たなくてもいい（ただし合併症のある子供や、大人に近い年齢ほど打った方がいい）
という結論になる。
＃故意に偽情報（反ワクチン）を流すのは、それを信じてワクチンを打たずにコロナで死亡した人がいたら殺人だし、素人が勘違いで偽情報を流して死亡者が出たら業務上過失致死くらいの犯罪かと思う。
＃いくら考えたところで、自分の子供にワクチンを打って重篤な副反応が出ることと、ワクチンを打たずに重症化することの両方を確実に避ける方法は（普通の日常生活を送っている限り）ない。幸いいずれも非常に稀な事象ではある。確率論は全体的な結果については相当確実に予想できるけれども、個々の事象についてはあまり予想できない─
