しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

医者に英語は必要か

小学校から英語教育をやるようで、ご苦労さま。会話に重点を置いたり(もちろん小学生に大量の単語の暗記や文法をやらせるとしたら酷すぎる)、国際社会で通用する等々ってことだろうけど、ほぼ無駄と思われる。継続使用しない能力はすぐに廃れる。毎日英語で会話する?
日本は世界においてある程度の規模を占めるから、普通に暮らすには日本語だけで困らない。小国人は外国に依存するから生き残るために外国語を学ぶのは当然。それとも、今後100年くらいで日本が韓国レベルの小国になるということ?(ありうる)
医者としては、基本的な資料は日本語で揃うけど、最新の内容や論文関係となると英語の読み書き能力が必要になる。とはいえ、理解に必要なのは英語よりも学問的知識。他分野の専門的内容は日本語でも十分ちんぷんかんぷんでしょ?論文英語は決まった言い回しでこうだからこう、って証拠を示して推論しているだけだから、自分の専門分野については、しばらく読んでれば理解できるようになる。ただ、論文の読み書きができるようになっても、国際学会で外人と話せるかというと、そうでもない。全然喋れない。ホームステイの高校生かっていうくらい話せない。国際学会で発表するような人の多くは留学経験があるから、そこである程度話せるようになるみたいだけど、そういうのが無くて話せる人って謎だ。留学なんて何十年前よっていう教授とか。どこでどうやってその会話力を身につけ維持しているのか。密かに駅前留学(古い)しているのか。
となると開き直って、というか不貞腐れて留学・学会不要論、俺はただ国内で実験して論文を大量生産すればいい、留学や学会なんて遊びです偉い人にはそれがわからんのですとか言い出す。そうだよ遊びだよ、大手を振って休んでひとの金で海外旅行していいじゃない。海外旅行するならやっぱり英語で話せた方が楽しいよね。となると英語は必要だ。