しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

産業医講習会の虚しさ

産業医なら全員わかっていると思うけど、あの講習会はコロナ下でも現地出席が必須で(1)、とにかく現場に居た時間数ぶんのシールしかあげないっていう強い決意が感じらる。
で講師が熱心かというとそういうことが全然なくて、よくてメンタル問題対応の実例(2)、そうでないと法規みたいな文章のスライドを表示して延々読むだけっていうのがほとんど。ビジーなスライドで睡魔せんすいません、って言いながら一生そういうスライドというか講演スタイルを変える気はないんだろう。
面白おかしく興味深く講演するのが大変難しい内容だから仕方ないかもしれないけど、本の文章をそのまま大画面に写して読むっていうのはあまりに怠惰ではなかろうか。金もらってるんだろうし、受講者がどういう気持ちで聞いてるか、考えないんだろうか。受講者の方も大方スマホをごにょごにょしているが、当然だろう。1時間(1日最大6時間)何もするなって拷問かと。
ということで講師は決まりきった文章の朗読、受講者はただそこに居るだけという途轍もなく虚しい空間が日本各地で頻繁に発生している(3)が、医師会的にはこの体制を変える気はなさそう。

1)間隔を空ける→募集人数減→申し込み競争激化し、開始10分で満員になる
2)たまに熱心な講師がいるけど、熱心すぎて時間オーバーした瞬間に迷惑でしかなくなる
3)人生であと何時間これに参加するのか。計算は簡単で、45→65歳の20年間とすれば3回更新で60時間拘束されることになる。