しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

コロナはただの風邪?

当初、岩田健太郎教授とかいろんな人がこう言ってたけど、気がつけばそういう言動が許されない社会になってた。まだ言ってる人もいるけど、そういう人はテレビには出られないだろう(テレビに出るのが良いとか、その意見が標準的という気は全くない)。これほど全世界に影響を与えたことって第二次大戦以来じゃないかと思う(生きてない時代の空気感はわからない)。
現在「ただの風邪」っていうのはほぼ否定されているけど、厳密にみると、完全に違うとはやはり言えない。肺炎や後遺症などの頻度が多いウイルス感染症、ではあるけど、多くの人、おそらく半分くらいの感染者にとっては、やはりただの風邪と大差ないと思われる。50歳以下に限れば、ほぼ「ただの風邪」と言っていいのではないか。つまり高齢者が少ない社会においてはただの風邪だろう。昔の世界なら、高齢者も人の行き来も少ないから、そうだったかもしれない。いわゆるスペイン風邪のウイルスが今回のコロナだったら、きっと死者はずっと少なかっただろう。

事実などない、あるのは解釈だけ、ってことで。