しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

考えた奴だけが笑え

薬剤の採用時には当然同種同効薬を比較するんだけど、当院薬剤師は働かない人なのでそいういのに一切関与せず、卸価格の報告と在庫管理しかしないので私一人で選ぶことになる。今時は薬剤間にそれほど大きな違いはなくて、一応文献(英語)とかも読んだりして院長・事務長・看護師長とかにも資料を提示するけど、もちろん誰もそんなの関心ないから読まなくて、私の一存で「これにしました」→形だけ会議で承認“でも何かあったらお前一人の責任な“って感じになる(もちろん本当に何かあったら、会議出席者の責任もあると主張するけど)。小さな施設はどこも、そんなもんだろう。会議で報告するにあたり、私は最後まで迷ってたA薬とB薬を間違えたんだけど、そうすると薬剤師は「あんたが選んだんでしょう?(苦笑)」と他人事だし、事務方やら師長は「えー前はこっちって言ってましたよねぇ?本当にこれでいいんですか?」みたいに、まるで私がテキトーに選んで周りが振り回されてるみたいになってしまった。
でもこういう事について全く失敗したって感じがしてない。
重要なのは思考過程(なぜその判断に至ったか)。忘れちゃうのは仕方ないし、迷う・忘れるような内容は大した違いがないか重要でもないってことで(違いが明らかなら判断は簡単で一瞬だ)、私に一任するなら一切文句は言わないのが筋だし、それについて考えてもない人は、口出しも批判する権利も、ましてや笑う権利などない。

脳内では中島みゆき「ファイト!」が流れた。