しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

成績優秀者と東大出身者

どうでもいいOB会報を見ていたら、知っている先生が学生時代に成績優秀賞みたいなのを取ってて意外だった。その人は、どちらかというと仕事できない方で、コミュ障ではないが、能率が悪くテンパりやすく依存的な性格で外来も遅い。他のケースも含め、大学内の試験の成績と仕事は相関しないみたい。
東大出身の先生はやはり基本的に優秀ではある。地頭の良さ(←曖昧なのでなるべく使いたくない言葉)に加え計画性、効率的実行力がないと受験で勝てないんだろう。そういう学歴は研究能力とは相関しそうだけど、やっぱり臨床能力とは相関しなそう。臨床に頭の良さはあまり必要ない。臨床の現場の複雑さと対峙するのに必要なのはコミュニケーション能力、俯瞰的視野の広さ、器用さ(マネジメントと手先)、注意と効率のバランスの良さのような総合力であり、、、って逆に言えば知識なんていらなくて(ただ流すだけならね)、経験と口八丁手八丁でなんとかなっちゃうカオスが臨床。
もちろんこれらはデータに基づかない主観です。