しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

文章を書いてみて思ったこと

純粋な臨床医である限り長文を書く必要はないけど、読む能力は必要かもしれない。ちょっとばかり研究とかするとなると書く必要が出て来て、そうすると途端に文章力の無さが露呈する。高IQ集団の医者であれば非識字者はゼロだろうが、一般人口ではそういう人は案外多いらしく、橘玲によると1970年のアメリカでは約4割が機能的非識字とのこと。現代日本ではどうだろう、だいたい数パーセントは、こちらの言ってることがあまり理解できない印象がある(認知症を含む高齢者集団ばかり相手してるからそう思うのか)。文章の読み書きがろくにできない人も1割くらいはいるんじゃないかな。
正直言って自分はそれほど読み書き能力が低いとは思ってないけど、医者に限っても一部はディスレクシア(読み書き障害)がいるだろうし、普段から本を読んでさらに書き慣れてないと、わかりやすい文章を書くのは難しい。医師会報とかでわかりにく~い文章を書いてる高齢開業医がたまにいる。

ちょっと複雑で、そもそも考え方そのものに互換性が低いのか(精神疾患を含む)、読み書き能力の問題なのかがわかりづらい。そんな事を自分が判定する必要もないんだけど。
思った・感じた事をうまく表現して伝えられないのはものすごいストレスなので、練習して読み書きがうまくなるのは大変重要なことと思う。生まれつき下手で上達もしないとしたら、とても残念だ。

今の40代以上は、若い時に娯楽が少なかったからたくさん本を読んでると思うけど、若い子はあまり読まないか、読んでも素人が書いたラノベみたいなのだったりして、文章力がないまま大人になってないかと心配だ。(と他人の心配をする前に、かなり集中しないと自分の文章もあやうい)