しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

眠剤クレクレ高齢者

一般内科は高齢者ばっかりで、数人に一人は眠剤飲んでて、一応上記のため用量変更(ようは減量)を提案するけど、大抵は、飲まないと寝れないから減らしては困る、って言われるんだよね。年取ると若いときみたく眠れなくなるのが普通なんだけど、1.例えば6時間以上寝るのが正しいと思っている、2.やることないから早く寝るけど2時3時4時に起きても困る(やっぱりやる事がない)、3.飲むのが習慣になっているからやめるのが怖い、というあたりか。継続内服を強く希望されるということは、完全に依存状態になっているし、ということは内科医が漫然と継続投与していたということで、確かに問題だ。いっそのこと、内科では2週間以上処方不可とか、低用量しか処方できないとかすればいいんだけど、減点という、可能ではあるけどクリニック(病院なら「うちでは出せないから近所で貰え」って強気に言える)に負担をかぶせるやり方は、典型的に現場に問題を押し付ける役人的措置である。

同様の、湿布月70枚は、最初どうかと思ったけど、気がつくと湿布依存症の高齢者のほとんどは諦めてくれた。何度言っても入らないのは認知症の人だけだった。