しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

質の悪い発表はコロナ後も生き残れるか

学会は半分娯楽、お祭りなんだから、やれつまんない発表が多いだの、行く必要ないだの、発表はいいから論文書いて読めばいいだろとか、そういった小賢しい小学生みたいなご指摘は言いっこなしというお約束だ。
嫌なら黙って不参加で、もっと言えば学会なんて辞めて、おそらくそういう人は十中八九、専門医なんて意味ないって言うから、それも返上すればいいのだが、諸事情によりそういうわけにもいかず。臨床は半分(以上)商売で、学会の存在意義はそこにも(こそ?)あって、円滑に臨床をやるための必要悪的な部分でもある。
基礎系ではあるけど、専門医どころか臨床なんてバカがやるもんだとばかりに研究一本それ以外人生の無駄無駄無駄ーっていうDIO教授もいる(例えば九州大学の中山敬一さま)。いや他には知らないけれども、そういうセンセもいるでしょう。減速はできない、全員走り続けてないと居られないラムジェット研究室というか、医学研究におけるパチンコ梁山泊というか。好きでやってるんだから労働時間も労基も関係ない、過労死しても腹上死って言い張るくらい、IF集めゲームに特化したゲーマー集団。ここまで割り切ってるとむしろ清々(すがすが)しいが、遠くから眺めるくらいにしとこう。
研究は発表しないと認識されないので、何かしてますよ=発表ということになり、そこいらの総合病院のペイペ医者まで発表をするとなると必然的に夏休みの自由研究レベルになってしまうが、逆にそれくらいでないと大学のセンセと違って研究のケの字も知らない(統計ソフトを買ってみたけどあまり使ってない、くらいの経験はあるかもしれない)野良医者には理解できない。そうしてみんなが仕事休んで年1回集まって、学会場で金払ったら夜の街へ繰り出す、そういう文化がコロナ後も残っているだろうか。

#尚、質の悪い発表は、上級医がちゃんと指導してないか、上級医そのものがダメなのです。