しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

松竹梅

不労所得を上等とすれば、知的労働は中、肉体労働は下であろう。
医師の労働は中ないし下である。基本的にリモートワークできない、現場に出て口と手を動かす客商売であるから。

このように、金のために働くという精神は下等であろう。上等とは、世のため人のために働くことに価値を見出す人だろう。中は、自己研鑽目的か。

施設は大学が上等、中核病院が中、クリニックないし小病院は下。仕事内容は、専門医療や基礎研究は上等、一般内科等専門性が低い臨床および臨床研究は中、健診や美容は下。

こういった価値観の上等を目指すことに意味はない。(その時ゞの)自分のレベルに合った職場(仕事内容)でしか安定的に働けないから。幸い医者は職場を変えやすい。

その人の品格と職場・仕事内容は関係ない。権威かつ拝金主義の教授もいるし(そうでない教授もいる、というべきか)、世のため人のために健診している医者もいよう(健診が世のため人のためになるとは、個人的には思わないが)。

品格は意識的には変え難い。上等な精神を目指す人は、目指そうとする時点でもう上等と言える。私のように、若い頃は大学で研究をしていたのに、気がつけば全てにやる気がなくなり生活のために仕方なく医業を行う下等医師になってしまうこともある。別に競争に負けたとかではない。単に興味を失ったというか飽きた、仕事内容と人間関係が面倒になったというところ。やはり品格は変わらない、もともと下等な精神だったので大学や研究への不適合がはっきりしただけか。