しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

外科医ー手術≠内科医

日本外科学会の公式PVが昭和的価値観の残念クオリティと話題に
https://togetter.com/li/1575198

内容は、外科や救急のあるあるド定番「子供のイベント中に急患で呼ばれるが命を守る大事な仕事だから人生充実」みたいな、
・外科はカッコよくてやりがいがある
・プライベートを半分くらい捨てられる人歓迎
といったところか。

主なコメント
・「家庭があっても子供の誕生日でも仕事優先!俺達外科医!カッコいー!!」ってイメージビデオ。誰向けに作ったんだろ。でもこれ見て外科医になろうとは思わないだろうな。外科の重鎮たちの価値観はまだそこなのか
・若者の外科離れが進むのはこうゆうとこだぞという感想しか浮かばなかった

こういう考えもある
・考え方が昭和という意見が多いけど、今の医療を取り巻く環境が昭和のままで、PVはそれを反映されたものに過ぎない。だからPVを叩くだけでは、解決しない。

確かに医者はワーカホリックが多くて、そういった過剰な責任感や忍耐によって日本の医療が支えられている一面もある。自分はそうでないので前線から逃げている。

昔よりは改善されつつあるけど、若い外科医は長時間労働+緊急呼び出しでプライベートなんて無いのが当たり前。地方だと中年以降でもそうかも。ただ年功序列で、一定の歳になれば多くの労働を若い医者に丸投げできるという外科特有のシステムが、それ自体の変化(改善)を阻んでいる風にも見える。日本の悪しき体育会系のノリが具現されているけど、それが嫌なら外科に行かなきゃいいんだし、自分たちがそれでいいと思ってるなら放置で。ただそんな外科医は怒りっぽく仕事を他科に押し付けがちな筋肉バカが多いから、他科としては迷惑(一流大学は違うのかも)。

処置できない内科医からすると、外科系は一定数必要な現場作業員なので今後も滅私奉公のほどよろしくお願い致します。