しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

コロナ恐れすぎvsもっと自粛せよ

わからないけど、ちょっと前までは自粛せよ勢が強かった。何しろ病床が逼迫し、SpO2が92%以下でないと搬送・入院させてくれないと聞く。本当なら大変だ、若い人の肺炎でSpO2 95%なので帰しました、って、これまでだったら大きな間違いだったが、現在はアリなのか。
医者の意見は大半がこちら。自分の病院がコロナで大変、もしくはコロナ中等症と診断しても送れないクリニックなんかからすると、かつてないヤバさと感じるだろう。

一部論客は、一貫してコロナは風邪とか恐れすぎるなという。マスクやワクチンや人の流れや酒に関係なく患者は増えたり減ったりするし、絶対数は他国に比べたらさざ波程度と。確かに、逼迫といっても例えば東京都のウェブサイト上、多くはないが空きベッドはある(もちろん100%でないから余裕があるとは言えないが)

9月に入って急速にコロナが減ったのは、外来でも実感する。一定数はいるし、PCRの陽性率は高いけど(ほぼ50%)、発熱外来患者はだいぶ減った。
国も、出口戦略を検討しつつある。尾身先生は相変わらず聞きたくない事ばかり言うけど、あの人はそういう役目なので。

6月から増え始めてたけど、確かにちょうどオリ・パラあたりがコロナのピークで、今や急速に減ってきている理由をみんな想像している。今回のピークはオリ・パラが直接原因っていうのはちょっと左方偏位(反政府的)かなと思う。専門家が色々言ってるから聞いておこう。経済学とかと同様に後付けの理由を。
どんな理由であれ、コロナが減れば自粛せよっていう意見は消滅せざるを得ない。

例えまた一旦終息しても、マスクもワクチンも発熱外来も、レジャーも飲み会も、2019年以前と同じにはならない気がする。今より楽しくなると期待してよいのだろうか。