しがない内科医の雑念

底辺医がなんか語っとる

外来で散見するこんな人 2

検査しか信用しない人
家族がみんなコロナになりました。自分も熱が出ました。検査してください(薬はいりません)

前立腺の話は長い
高齢男性は認知気味で迂遠、と言えばそれまでだけど、BPHで手術なり前立腺がんの話になった途端、長い長いストーリーを何回も繰り返し話す高齢男性が多いので、前立腺がらみの件にはなるべく触れないことにしている。

毎回、主訴:足腰が痛い80代女性
いちばん困っているのだろうが、内科で言われてもなぁ。ここは過疎地じゃないから整形外科クリニックなんてそこらじゅうにあるのでそちらへどうぞ(どうせ痛み止めしかないけどね)。

あとX年は生きたいのでお願いします
神様じゃないから無理です。このままでしたらたぶん大丈夫かと思います。

かばんの奥底にある”お薬手帳入れ”
お薬手帳を見せてくださいというと、かばんの中のなんか袋の中のさらにファスナーを開けた先にあって30秒ほどかかることがある。

飲み合わせは大丈夫ですか?
他院処方薬があるならまだしも、いつも血圧でかかってて今日は風邪薬も出すっていう場合にこう言われると、飲めない薬を出す医者いますか?って言いたくなるが、患者さんは反射的に言ってるだけなのでしょう。

健診前日のみ禁酒
医者でも、こうして少しでも無難な結果を残そうとする人がいるが、見苦しい。むしろγ-GTPの値で競争するくらいがいい(自分は正常です)

副作用の説明をしたら「脅しか」「何かあった場合の責任逃れだろ」
じゃ説明しなくていい?黙って薬出して副作用出たら「聞いてないよ」って怒るでしょ?

心電図のとき腕時計を外そうとする人
昔からたまにいるけど、なぜだろう。

食事や運動指導をしても「もうちゃんとやってます」という人
実際に完璧にやってるのか、指図されるのが嫌なのかわからないけど、それでも良くならないなら、あとは薬でしか改善の余地がないということで。

 

#こういうのが気になっている時点で私はベテランではない